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視える人に生まれて

この記事は約39分で読めます。

切羽詰まった様子でカウンセリング依頼が届いた。

内容を見て少し気になったのでなるべく早い希望日にお迎えしました。
そして、その女性は昨日やって来ました、近くに住む50代女性、少し小柄で童顔、かなり若く見えました。
対面した瞬間に私の身体は久々の霊圧(霊がとり憑いている人から感じる)で身体が重くなった。

その女性は少し混乱している様子でしたので、私は思った事を思った順番でお話くださいと告げた。
彼女はカウンセリング時間の60分ひたすら喋り続け、私は聞きながら霊視をして絵に書き説明をしていった。

私は約三十年近くスピリチュアルの世界にいるので、不思議な話が日常ですから、毎日毎日興味深い話を聞いています。
この話を残したと思いつつ記憶から流れていくのが殆どでしたので、なるべく覚えているうちに、お話を正しくスケッチして残せたらいいなと思い初めています。
今回のお話もとても興味深いので記憶が消えないうちに、素早くスケッチして残しますね。

~視える人に生まれて~ 悲しき連鎖の果てに

私の母は資産家の娘で世間知らずのお嬢様でした、その母の財産目当てで結婚したジゴロのような男が父親でした。
父親は倒産しかかっていた自分の会社に母の財産を注ぎ込み、愛人を作り家にはあまり帰りませんでした。
父親は愛人を騙すために、父娘のシングルファザーという芝居作り、幼い私は強制参加させられました。

元々お嬢様の母親、物を片付けられない性格、家に帰って来ない夫、寂しさをどこにぶつけていいかわからない荒んだ状態
家はどんどんとゴミ屋敷になって行った、綺麗な格好もあまりさせて貰えず、友達から臭いとからかわれて、少しずつ引きこもるようになっていきました。

都内の高級住宅地に住み、幼稚園も家の近くにあった、車もあまり来なくて安全だからと、地域の子供たちの遊び場は広い霊園でした。
春には桜が咲き、とても気持い場所で、私はそこが大好きでした。

大好きな理由はもう一つありました。

ここくると、おじいさんやお兄ちゃんお姉さんが優しく話しかけてくれたり、遊んでくれるからです。

ある時、幼稚園の野外スケッチで桜の絵を書いている時に、いつものおじいさんが私の絵を覗き込んで、話しかけてくれました。

「なにを書いているんだい?」

『うん、あのね、さくらの木を書いてるの』

「ほぅ、お嬢ちゃんとっても上手にかけているね」

『あ、そうだ、おじいちゃん、この黒い丸くなる虫なぁに?』

「あ、それはね、ダンゴムシだね、びっくりすると、お団子のように丸くなるんだよ」

『おじいちゃんありがとう』

《なつみ(仮名)ちゃーーん!誰とお話しているの~、もう集合ですよ~》

『あ、先生だ! おじいちゃん、ごめんね、またお話してね』
「わかった、またおいで、おじいちゃんはいつでもここにいるから」

『ばいばいー』

《なつみちゃん、あんまり1人で皆から離れたらだめですよ》

「ひとりじゃないもん」

《、、、、、、、、。》

~次の日、母親は幼稚園に呼び出されていた。~

「お母さん、なつみちゃんは皆から外れて1人でブツブツと独り言を言っていることが多いんです。
昨日も霊園でなつみちゃんが木の所で誰かと喋っているようにずっと独り言言っていたので、声かけると、ひとりじゃないとか言うんです。
なにか想像してお話をしているようですが、行動があきらかに他の子達とは違うので、私は自閉症ではないかと心配になりました。

どうでしょう、一度専門家に診察して貰ったら、、、、。」


その日はたっぷりと母親から叱られましたが、その時は叱られる理由が全く分からりませんでした。
だって、霊園には沢山優しい人が一杯いるんだもん、、、、。『その時の私は生きている人と死んでいる人の区別が分かりませんでした。』

引きこもりがちながらも、中学生になって初めて学校の廊下で半透明の女子を見ました。

《着ている服が違う、何故身体が透けてるの?》

近くにいる人に聞いたら、気持ち悪がられてバケモノ扱いをされて、また虐めが始まりました。

《誰にも見えていない、私だけが見えている、どうして私なの?どうして皆に意地悪されるの?》

ある時二人の女子が近づいてきた

「あんた、視えるの、この子の付き合っている彼氏の事見てくんない?」

『え?』

「この子、彼氏に浮気されているんじゃないかって悩んでてさー、本当の事知りたいってさ、助けてあげてよ」

『私でいいの?』

《これが、人に頼られるってこと? 私助けられるかな、、、。》

私はその子をじっと見て意識を集中した、すると、裸の男女が絡み合っている姿が視えてきて、とても気持ち悪くなった。

『うぐっ!、おぇ、』

「どうした、大丈夫か!」

『気持ちわるい、、、裸の男と女、、、、うぐっ、、、げほげほ』

「やっぱ、あいつ浮気してたんだな、私が思った通りだよー、相手はあの子だよ」

私は見えた事を正直に話した。
1人の女の子は取り乱していたが、男に確かめに行くと興奮して去って行った。

そして、結果は視た通りだった。

二人はお礼にやって来た、その話はやがて広がり、沢山の人達が見て貰いにやって来てチヤホヤされ、いつも囲まれるようになっていった。

人に頼られて“ありがとう”と言われて、少しだけヒーローになった気持ちになった。

しかし、いいことはいつまでも続かない。

私が天狗になってしまったせいなのか、視える事が外れるようになって来た

「なぁんだ当たらないじゃない、嘘つき!」

また罵倒が、、、虐めが始まった。

私は一時のブーム、使い捨てカメラのように、

簡単に、、

皆から、、、

ま・た、、、

捨てられた、、、、

なつみは中学の三年間を殆ど学校に行かずに過ごしていた。

家をこっそりと抜け出しては1人で映画を見に行ったりしていたが、一度も補導されたり注意された事はない。
やはり、なんとなく未来予知能力で切り抜けていたんだと思います。

ただ、一度だけ新宿で不審者に拉致されそうになったが、隙をみて走って逃げた。

遊ぶお金はというと、母の裕福な親戚方からお正月に貰うお年玉が26万位になるので、当時の私には一年でも余る位だった。

ある時お母さんに呼ばれて、近所のマダム(60半ば位)のお屋敷に連れて行かれた、そのマダムは趣味で占いをしていて、お金を貰わずに地域の人達の相談に乗ってたりする人だった。

お母さんの口添えで私も生まれて初めて占いをしてもらい、釘付けになった。
これまでは“顔のない切り絵”のように無感情無感動な私が夢中になっている姿を母親はとても驚いていて、その事をマダムに伝えていた。

マダム:「なつみちゃんは占いに興味があるのね、良かったらおばちゃんが教えてあげるから、いつでも遊びにいらっしゃい」

なつみは目を丸くして、すぐに母親の方を見た。
母親は久しぶりにとても優しい顔をして「うん、うん」と頷いた。

それからなつみは自転車でマダム屋敷に通ってタロット、姓名判断、四柱推命
手相人相など、斜め読み程度だけどに教わっていった。

私の事を「汚い」「臭い」「気持ち悪い」などと決して言わないマダムはとても優しかった。

「なつみちゃん、髪の毛こんな風にしたら可愛いわよ」とか「なつみちゃんは可愛いからこんな服が似合うわよ」とか、言ってくれて、顔のない私に表情を一つ一つ付け足してくれました。

そんな時にマダムを慕う漫画家夫婦(共に24歳)が訪ねてきました。
マダムは引きこもりで人と目も合わせられなかったような私を上手に、漫画家夫婦と楽しく会話出来る様に導いてくれました。

漫画家夫婦の旦那さん:『なつみちゃんは漫画、興味あるの?』

「はい、暇なんで沢山読んでます」

『もし、興味あるならご近所だし、いつでも家に遊びに来ていいよ』

「本当ですかー!」

顔を真っ赤にしながらマダムの方をチラッチラッとみると、マダムも瞳が見えないくらいの笑顔で頷いてみせた。

それから、なつみは自転車にまたがり、マダム屋敷とプロの漫画家夫婦のお宅と行ったり来たりととても幸せな時間を駆け抜けていた。

しかし、この出会いがとんでもない事件を起こした、、、、。

ある日の昼間、漫画家さんのお宅で漫画を読ませて頂いている時の事でした。

その日は朝から何か妙な胸騒ぎのする日でした。
シーンと静まり返る住宅街の一室で漫画を読んでいると、背中に物凄い視線と殺気を感じまいした。

何だろうと振り返る間もなく、漫画家さんの旦那さんが覆いかぶさって来たのです。

《な、なに、これは、何が起こったの!!》

私は押し倒されて服を脱がされそうになるのを必死で抵抗

「や、やめて下さい、お願いしますやめてください!!」

『うるさい、黙ってろ!』

いつも優しかった漫画家さんがまるで獣のようになり、物凄い力で私の自由を奪って来ました。
力ではどうする事も出来ないと分かった私は、ありったけの言葉で叫びました

「だれか~、だれか~、助けてください~、たすけて~」

《《ボコッ、ドスッ、バシッ》》

いつも優しかった彼は私を殴り、お腹を蹴飛ばしてきました。

《あ、今日は奥さんが留守の日だ! 私の声、、誰にも聞こえないの?、近所にも届かないの?、、、こんなに叫んでるのに、、お母さんたすけて~、助けてよお母さん》

突然小学生の時の記憶が蘇って来た。
父親は母親の目を盗んでダブル不倫をしていた、何も分からない私にその愛人の子供である男の子二人の世話をさせ別の部屋に行ったっきり戻ってこない。
心配になって、父親を呼びに行こうと部屋を覗いた時、裸で抱き合う獣のような二人を見てドアの前で吐いてしまった、その時初めて二人の関係を理解した。

それから、その愛人の子供二人の世話をさせられる度に、私は怒りに震え、その幼い二人に暴力を振るうようになった。
その幼子達も小さいながらに事情を理解してたのかも知れない、いくら叩いたり蹴飛ばしたり酷い事をしても、泣きはしても耐えて母親に告げ口するような事は一度もなかった。

《あの時の私は、無抵抗の子供達になんて事をしてたのだろう、、きっとその報いを受けているのかもしれない、、、》

《でも、裏切られ利用され続けたお母さんだけは、二度と悲しませたくない、この事を知られないようにしないと》

力でも声でも誰も助けてもらえないと分かった時、無力感で全身の力がまるで引き潮のように引いていった。
早く終わらせてこの場から解放されることだけを考える事にした。

彼は自分の目的が終わったようで、私の身体からいつの間にか離れていた。
私は失った力が指の先に戻るのを確認していた、

《これで、解放される、お母さんに何事もなかったように、いつもと同じ顔して帰らなきゃ、、、》


“バシャ、ジジ~、バシャ、ジジジ~”


《な、なに、この音?》

力の入らない瞼をやっと開けて、音の方を見ると、彼はポラロイドカメラを私に向けてシャッターを切っていた。

《ハッ、写真、撮られてる!》

私は最後の力を振り絞るかのように素早く何も着てなかった裸の身体に元の服を着させて、その家を飛び出した。
彼は黙ったまま、そこに立っていた。

私は家に帰りお母さんがいない事を確認して風呂に入り、獣のに触れれた汚れた身体を記憶と共に流すため夢中で洗って、自分の部屋の布団に入った。
夕方お母さんが帰って来た時のドアの音がして暫くすると、電話の音が鳴り響いた。

“ジリリリ~ン、ジリリリ~ン”

《ガチャ、はい、どちらさまでしょう、あ、いつも娘が大変お世話になってます、娘ですか?今、呼んできますので少々お待ちください》

「なつみー電話よ~、すぐ降りてきて~」

『すぐ行く~』

出来るだけいつものように受け答えして、電話口でた。


《《俺だけど》》


「「「え!」」」
心臓が、、、ドクンと大きく体の中で共鳴するのが分かった


《写真ばら撒かれたくなかったら、明日も家に来い》

中二の夏、私はレイプされた、、、、。

誰も私を助けてくれる人はいない、私は無力

お母さんもどんなに呼んでも、叫んでも、助けに来てくれなかった。

でも、私を産んでくれたお母さんを悲しませたくない。

ごめんね、お母さん、ごめんね、こんな子で、、、、。


それから、三年生になるまでの一年間は彼の奴隷になった、鏡の前で汚れた身体を見つめながら、何度も吐いた。
でもね、長い時間は身体とは裏腹に、私の心には居場所としての安心感が生まれていた、こんなバケモノの私でも構ってくれる、構って貰えなくなる方が切ないとさえ思うようになっていった。

ある時彼がこんな事を言い始めた。

男「おまえさぁー、もしかして、視える人なの?」

『えっ!、どうして?』

「よく、急に頭が痛いとか、背中が熱いとか言い出して、大騒ぎする割には何も異常がなくて、そうなる時は必ず、その身体の症状と同じような病気で亡くなった人が身内にいる人の前とか場所だしさー、たまに何もない所をボッーと見つめてたり、頷いてブツブツ言っている時あるじゃん」

《視える事はお母さんに言っちゃ駄目と言われているから、なんとか誤魔化さないと》

『そ、そう、かなぁ、、、私、生まれつき頭おかしいから、変な癖があるのかもです、、、』

「本当の事、言ってよ、俺そういうの興味あるからさ」

『、、、、、。』

「実は、前に撮ったポラロイド写真に心霊写真みたいなものが写っていたんだよ、それからお前を撮った写真をチエックしてみると、他にも見つかってさぁ~」

《もう、隠せない! でも、理解してくれるのなら嬉しい》

『はい、実はお母さんに怒られるから言わないようにしてきたのですけど、小さい時から視えるし、感じるんです。それと私は写真を撮っても撮られても写ってしまうんです、修学旅行で撮ったお城の前の写真で真っ赤な身体の鎧兜の人が写ってしまって大騒ぎになった事もあります。』

「やっぱり、そうなんだ!」

目を輝かせて嬉しそうにしている彼

『あのう、怖くないんですか?、、私の事、、、』

「怖いの大好きなんだよ、最高だなおまえ」

《え???、こわくないの?気持ち悪くないの?わたし最高?》

「だったらさ、会わせたい人がいるんだけど会ってくんない?」

『あ、はい、、、、いいですよ、、、』


”???”

会わせたい人っていうのは、彼の知り合いのプロカメラマンだった。

「こんにちは~、初めまして~、よろしくですぅ~」

わざとらしい笑顔のこの人は、顔はおっさんだけど、少し乙女男子に見えた。

「聞いたんだど、君は視える人なんだって、実は僕も視えるんですぅ~、はい! ただしぃ~写真に映った妖精だけなんだけどね」

妖精や天使は視たことなかったので、羨ましと思った。

『わぁ~、妖精が視えるなんて凄い!私も視てみたいです。』

「“こっどもだな~!”じゃあ、特別に見せてあげよっか?」

『お願いします!』
《久しぶりのワクワクドキドキが止まらない!!!》

カバンから大事そうに可愛いポシェットのようなものに入れてある写真を取り出した。

「これこれ、みてよ、ここの木の所に、羽の生えた女の子の妖精がいるでしょう~」

指差す所を一生懸命に色んな角度から見ても、言うような妖精は見えない

『、、、、、、、。』

「視えるよね~」

『え、あの、その、みえません、、、、。』

「えーーーーーー!!」
彼は舞台役者のように遠くのからでもわかるようなオーバーなリアクションで驚いてみせた、ワザと和ませようとしているのか本気なのか全く分からない、、、。

今度は漫画家さんの方に写真を見せながら
「ねぇねぇ、ここに妖精が写っているのわかるでしょ~」

漫画家さん「う、うん、、、、えっと、これでしょ、これが羽で、顔がこっちで、、、」

《二人には視えるのに私には見えない、心が汚れているからきっと綺麗なものは見えないんだ》

『私も二人みたいに視えるようになりたいです!』

「“こっどもだな~!”ようし、なつみちゃんの為に、いっちょ骨を砕いてみるかなぁ~」

《もしかして、骨を折ると言いたいのかなぁ、、、》

「実は、超能力の開発や研究をしている“超能力研究所”というところがあるんだけど、そこでなつみちゃんの能力を鍛えれば、妖精が視られるようになるかもよ~、どう、行ってみる?」

《生まれて初めて、とてもワクワクする瞬間だった》

『いくいく、絶対行きたい!』

「おっけーよ~、つれてってあげるぅ~」

『やったーーー!!』
私は無意識に飛び上がっていた。

  「「 こっ、どもだな~! 」」

時代はスプーン曲げで有名になった超能力者ユリゲラーの影響で、日本大超能力ブーム。


その流れの中で誕生していた超能力研究所があった。

カメラマンさんに連れられてそこに行ったなつみは、まず超能力テストを受けた。

①透視実験
【ESPカード】5種類の絵の書かれたカードを裏返して当てるというもの。
ほぼ的中した。

②念力実験
【触れずにロウソクの火を操る】
少し指導してもらい、手のひらで気のボールを作り、両手でロウソクを囲うようにしてロウソクの火を縦長に伸ばしたり、小さくしたりする。
面白いように出来た

【糸で吊るされた五円玉を動かす】
手を触れずに動かせた。

【スプーン曲げ】
出来なかった

③テレパシー実験
1つの部屋に5人位で1つの事を思い浮かべる、そしてなつみが呼ばれてその部屋に入って浮かんだ言葉を告げるというもの。
なつみ「80円?」
研究所の人『正解!』こんな具合に

④念写実験
ポラロイドカメラ用のフイルムだけを持って額に当てながら念じる。
光だけだったけど、赤、青、黄色などの光が映った。

研究所の人「凄いね~、なつみちゃんは、今まで来た人の中で一番超能力を持っていると言える。どうだろう、ここでもっともっと能力を伸ばす訓練してみないか?」

なつみ『はい!是非お願い位します。』


= それから、なつみはこの事がきっかけでTVに出る事になる。 =


なつみ『お母さん、私の超能力が認められて、TVの番組に出てみないかって言われたんだけど、出てもいい?』

お母さん「え!?、本当なの?あなたが出たいなら構わないけど、お母さんついていくわよ」

なつみ『うん、ありがとう』

アフタヌーンショーという番組で顔はモザイクで念写実験をした。
なんと、なつみは10回中10回を成功させた!

お母さん「なつみの変な力は本物だったのね~、お母さん否定ばかりしてきてごめんね、あなたは凄い子よ、自身持ちなさい!」

しかしこの放送は衝撃が強すぎたのか、このあと番組は世間からバッシングを受けて消えてしまうこととなる。

このことで、なつみはお母さんからも認められて、漫画家さんやおっさん顔乙女カメラマンからもチヤホヤされて、さらに能力も高めていった。

このまま楽しい毎日がずっと続くと思っていたのに、、、、。

「「 悲劇が始まる 」」

漫画家さん「これ、見てみな、お前の写真のここんとこ」

彼の指差す方に目をやると、写真に写る私の頭の右側から白い光の線が出ているのがハッキリ写っていた。

漫画家さん「怪我の予告かもしれないから気をつけた方が良いよ」

『うん、わかった』

彼は私をレイプして脅迫してくるようなひどい人だけど、構って貰えるだけで嬉しかった。

彼と過ごす一年間で、私は自分の親の事について色んな事に気がついた。

父親は短気で小さい時から直ぐに私を殴った、気に入らない返事をしただけで拳で顔を殴られ、鼻血が出る事も、、、。
母親は少し精神が不安定で突然考えられない行動を起こす、父親からは子宮筋腫の手術で子宮を取ったからホルモン異常が原因だと言われていた。

家事を全く出来ないので、母親のご飯を食べた事がない。いつも買ったものか祖母の作ったお年寄り向けのご飯。
幼稚園の弁当で、今で言うキャラ弁などは夢のまた夢、学校の体育着のゼッケン等も付けてもらえない、洗濯の色落ちで真っ白い体育着がピンク色染まったまま学校に行かされた、私だけいつも周りの子達と違っていた。

家にいても父親に殴られ愛人と会うための道具にされ、母親は自分が父親に愛されない事を私のせいにして責める。

1人っ子の私を家族は利用する事はあっても誰も構ってくれなかった。

《家に居たくない、、、、。》

彼は私の超能力が好きなのかも知れないけど、構ってくれる、ここが初めての私の居場所そんな風に思い始めていた。


中3の終わり、卒業式を控えていた頃、体調がおかしいのでまさかと思いつつ病院にへ 

医者「妊娠しています、あなたは未成年だから親の同意が必要です」

《えっ、、この現実を脳が拒否しているのか、頭が動かない》

医者「ちゃんと親御さんと相談してきてください」

、、、、。

《どうしよう、どうしよう、どうしょう、、、、親に言えないし考えても分からないから、彼に相談してみるしかない》


それから、彼に診断書を渡して報告した。
彼は静かに黙ってその紙をじっと見つめていた。

私もうつむきながら彼の回答を待っていると、彼の足はゆっくりと「ヒタッ、ヒタッ」と私の方に向かってやって来た。

《《ドコッ!!》》

『うっ!!』

口から内蔵が飛び出すんではないかという衝撃で吐きそうになった、、

『ゲホッ、ゲホッ、』

彼は妊娠したお腹を蹴ってきた。

「おまえ、自分で流せ、俺のせいじやない!!、流せ、このやろう!!」

逃げようとする私の髪の毛を引っ張って、何度もお腹を蹴ってきた。
それでもお腹の子供は流れる事はなかった。

私は諦めた、自分でなんとかするしかない。

お母さんの財布から17万円を盗み1人で病院で中絶した。
病院から連絡が行き、この事が発覚したが、相手が漫画家さんである事はひたすら隠し通した。

当時私が接している男性は彼しかいなかったので、私の知らない所で親や親戚たちは彼に責任追求をしていたようです。

それでも、自分の居場所を失いたくなかったから、彼の所にいくと。

彼は顔を見せる事なく玄関越しに

漫画家さん「もう二度とここに来るな、お前のせいで大変事になっているんだぞ、わかってるのか!お前は呪われた超能力者だ!帰れ!来んな!」

《《 、、、、、、、 》》

私は乗ってきた自転車のペダルさえ踏む力も出なくて、1人居場所のない家に向かった。


私は一時のブーム、使い捨てカメラのように、

簡単に、、

彼からも、、、

 ま・た、、、

捨てられた、、、、

ある朝、寝ている布団越しに焦げ臭い匂いを感じた。

気のせいかと思っていると、部屋中に煙が立ち込め始めている。
ただ事じゃないと思い辺りを見回すと、部屋のドアの下の空気孔の隙間から新聞が突っ込まれていてそこから煙が出ていた。

私は慌ててドアを開けると、突っ込まれた新聞に外から火がつけれていた。
直ぐに消化器で火を消し止めた。

こんなおかしな事をするのはお母さんしかいない。
大体見当はついている、私が部屋にこもって母親を無視したからだ。

母親は思い通りにならないことがあると何をするかわからない、生まれつき何か人格に問題があるんのだと思い始めていた。
株などで平気で大金を使うのに、トイレの水は勿体無いと流さない、言うことも行動も何かおかしい。

この事を父親に告げ口にいくと、父親は自分が責められていると思ってか、逆ギレして、私の髪の毛を掴んで玄関から私を突き倒した。
そのはずみで、私は玄関の外の石に強く頭を打って大量の血が流れ救急車で運ばれる。

現在も頭の右側の骨がへこんだままになっている。

その時にあの写真を思い出した。

私の右側頭部から白い光の棒が写っている写真を見た漫画家さんは私に「頭を怪我するという暗示かもしれないから気おつけな」と言われた事。
正に写真は未来の惨事を暗示していたのだった。

退院して、自分の部屋に戻ったなつみは、このままでは父と母に殺される、たった一人の子供なのに、愛情を一つもくれない
行き場のない怒りに震えた、これまで生きてで最高の怒りが深い心の底から湧き上がって来て大声で叫んだ。


『『 ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!』』


 ボン!!、シューーーー


いきなり、テレビから物凄い音がして、煙が立ち込めた。

父親が慌てて入ってきて、テレビが壊れているのを確認して

「おまえなにしたんだ、TV壊すなんて、俺に対する腹いせか?もうお前の部屋にTVはおかないからな」

バタン!!

大きな音を立ててドアを閉めて出てった。

こんな出来事は始めてだった、超能力研究所で能力開発の訓練を受けたことで念の力が強くなったのかも知れないと思った。


その後、父親と母親そして祖母を交えて高校をどうするかの家族会議が始まった。
殆ど学校に言ってないし、発達障害の毛があるのか数字が苦手で、計算機を使っても計算ができない。
こんな私の行ける高校の選択はお金のかかる私立高校だった。

父親は事業が低迷しているのもあって、そんなお金は出せないから働かせようといっていたが、祖母は中卒だと就職が難しくなるから、高校だけは行かせたいと、祖母が全額出す事になった。

そして、なつみは小学生レベルの試験を受けて都内の私立中高一貫高に入学した。
そこは就職率100パーセント、各就職募集企業に全校生徒皆勤を売りにしていた。

何があっても休む事は許されない、保健室に4回行ったら一日休んだ事にされるというペナルティなど就職斡旋の為の軍隊のような厳しさ、同じクラスの子で腹膜炎の手術を受けて脇腹からパイプが出ている状態で学校に来ている子もいた。

バブル経済真っ盛り、1クラス53人の24クラス、同学年の卒業生は1400人程

同窓がこんなにも多いので当然覚えられない。

私は家にいるのが嫌だったのでいつも6時に学校に来て、机に伏せて寝ていた。
そんな異様さもあって、入学してから一ヶ月間、誰も近寄ってこなかった。

そんな時に始めて話しかけてくれた子がいた。

「ねぇ、いつも寝てるね、わたし美咲って言うんだけど、帰り一緒だよね、良かったら一緒に帰らない」

これが一生の大親友との運命の出会いだった、、、、。

初めて独りじゃない学校の帰り道。

あまり誰かと仲良くするなんてことなかったから何を話して良いのか、またどうして私を誘ってくれたのか、高校生の女の子ってどんな話するのか、TVも見てないし、、、、。

あれこれ考えながら少し緊張しながら歩いていた。

「ねぇ、」

美咲は家の近くの霊園の前で立ち止まった、そしてひときわ目立つ桜の木の方を見つめながらゆっくりと人差し指を向けた。

「あそこさ、いつもおじいさんいるよね」

《ドキン!!!》

『え!、美咲ちゃん、もしかして視える人?』

「うん、なつみと同じ」

《、、、、、、、、、。》

余りの驚きで頭が真っ白になった。

『どうして、、?』

「だってさー、なつみはいつも霊がいるところばかり意識しているのが私にはわかったから」

「それと、初めてなつみを見た時に凄く気になる人だったし、なにか分からないけど自分と似ているなぁ~って思った」

『じゃ、さ、あそこに座っているサラリーマン風の男性とか、そこを走っている小学生くらいの男の子とかも見えるの?』

「いや、わたしはそこまで見えない、ざわざわする感じと、何かいるな~という感じが殆どで、たまにあのおじいさんのように視えるくらい」

なつみは飛び上がりたいくらいの気持ちだった、同年代の子と“視える”事についてお話ができる事がとても嬉しかった。

自分の事を理解してくれる人がいる、自分と同じ力を持った人に出会えた、それも同じクラスで近所!

二人はこれまでの不思議体験を夢中で話した。

美咲の家は私のゴミ屋敷とは違って、清潔で、お母さんはとても優しくしてくれて、何度もお泊りさせてもらった。

ただ気になる事は、美咲やそのお父さんお兄さんはお母さんに対して過保護すぎるくらいの構い様だった。

あとからその理由がわかった、その時お母さんは癌に犯されていた。

その後、美咲の家の前に黒い幕が張られて、そのことを知らされた。

彼女は全くその悲しみを見せること無く最後まで気丈に振舞っていた、本当は抱えきれない程の悲しみを抱えていたのだろうと思う。

相変わらず、わたしは美咲家に招かれ、まるで本当の家族のように接してくれて、頻繁にお泊りしていた。

~それは、お母さんの四九の日の夜の出来事だった。~

夜中の二時頃にトイレで目が覚め二階のトイレの方に行くと、誰か入っている様子だったので、一階のトイレを使わせて貰った。

トイレの電気を消して、薄明かりを頼りに、二階への階段の方へ足音を立たてないように静かに歩いた。

階段を一歩一歩つま先の立ちの様な格好で足元をしっかり見ながら登っていく。

踊り場に上がろうとした時に足袋を履いた足が二本視界に入ってきた。

驚いて視線を上の方に向けていくと、少し後ろの壁が透けて見えるけど、とても立派な着物を着たお母さんが立っていた。

《美咲ちゃんを、よろしくね、ずっと仲良くしてね》

お母さんの声だった。

美咲を呼ぼうかと部屋の方に目をやって、もう一度お母さんの方を向くと、消えていた。

直ぐにわたしは美咲に今の出来事を伝えた。

「お母さんはどんな着物来てた?」

私は出来るだけ事細かに詳しく着物の色や柄について教えてあげた。

「それは、お母さんが一番大事にしていた着物だ」

今まで涙一つ溢さず、気丈に振舞っていた、美咲の目に涙が滲みはじめてきた。

『お母さん、私に美咲ちゃんをよろしくねって言ったよ。』

「私ずっと引きこもって、友達できずにきたから、お母さん最後になつみにお願いしに出てきたんだ、、、」

『美咲ちゃん、こんな時は泣いていいんだよ』

「うん」、

《《 ぶぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ん!! お母さん大好きだよ~~~~!!》》

なつみは、かけがえのない親友が出来て幸せだった。

それとは裏腹にどうしても中二の夏に“レイプ”された悔しさを消せずにいた。
男達に復讐しようと考えていた。

力では到底太刀打ち出来ないので、心理的復讐を思いついた。

頭のおかしい両親のいる家には居たくないのもあり、アルバイトを始めた。
そのお金でボディコンの服を買い、化粧をして、当時大ブレイクしていたディスコに通い始めた。

なつみは一際胸が大きく男たちの目を引きつけた。
ナンパしてくる男たちに「付き合ってもいいけど、彼氏がいるよ」と条件付きの返事を繰り返した。

それでもいいから付き合いたいという男達をどんどんと受け入れていった。
入れ替わり立ち代りで不思議といつも彼氏は7人だった。

男達は高校生というブランドを手に入れるためにあの手この手一生懸命だった。
何かを買って貰うことは断った。目的は贅沢や物を手に入れる事では無く心理的に傷つける事だったから。

やりたい男はなんとかそこに持っていこうとする、その時に私は大女優となり、ぶりっ子で「そんな人だと思わなかった、え~ん!」と泣きだす。
そうすると、それ以上を手を出そうとする男はいなかった。

高校生、純粋、ぶりっ子、贅沢を言わない、その設定が男たちの気持ちに更に火をつけた。
私の気を引こうとお金以外の事で一生懸命につくす獣の男達を心で嘲笑う、それが私の復讐だった。

そして4年が過ぎ二十歳の成人式を迎えたあとに7人の彼氏を全員フッた、、、。
もともと大人になってまでこんな馬鹿な事出来ないと決めていたからだった。

この心理的復讐を実行した事のしっぺ返しなのか、その後本当の恋愛で5人からフラれ傷つけられる事となる。
因果応報ならあと二人フラれるまで続くのかもしれない。

就職率100パーセントの学校推薦の仕事には付かず、友達に誘われた全国規模の大手スポーツジムのプールインストラクターとして就職した。
小さな身体で子供やお年寄りを持ち上げたりの重労働で身体を壊してしまった。

「椎間板ヘルニア急性」「急性腎盂炎」を発症し仕事を退職した。

それから、一年間パチンコ生活、持ち前の超能力だけで月15万円を稼いだ。
もともとお金をあまり使わないので生活は十分にできた。

その時パチンコ屋で知り合った人から、仕事をしていないのならお店を手伝って欲しいと頼まれてスナックで働く事になる。

ある日、スナックで働いていると“顔がゆがんでいる”男の人が入ってきた。
びっくりした私は近くの女の子に訪ねた、

『ねぇ、どうしてあの人の顔はゆがんでいるの?』

「えっ、なに言ってるのそんなことないじゃない」

《あ、そうか、また始まった!私にしか見えないやつなのね、顔が歪んでぼやけて見える》

『あ、ごめん錯覚だった、、、』

「面白い子ね(笑)あの人はよく来る人で不動産の社長さんよ」

なんとか上手くごまかした。

それからしばらくして、その社長さんが仲間からリンチを受けて顔が変形したとの話を女のこから聞いた。

《私の頭が陥没した時と同じだわ、未来が見えてしまってのね》

それから自分の体も人の念を受けて反応していることがわかった。

腰に圧迫を感じる時は自分とエッチをしたい人の念
右肩感じるときは私を束縛したい人の念
左手首に感じる時は友達の念

このスナックでも沢山の霊体験をした。

そして、そこで出会った一人のお客さんに恋をした、、、、。

ママ「なつみちゃ~ん、おいで!」

ママが紹介した男性は“瞳コーポレーション”という会社の社長さんだった。
この社長さんがママの彼氏だということはスタッフは皆知っていた。
よく親しそうな部下を1人連れてきている、今日もその人と二人で来ていた。

社長さん「こいつさー、元気ないからなつみちゃん元気づけてくんないかぁ」

とても人情深そうな明るい社長さん、恐らく会社の名前“瞳”も奥さんの名前を付けたのかなぁと想像出来る雰囲気の人。
珍しく少し心配そうな面持ちで、隣に座る部下(30歳男性)の肩を叩きながら、私にお願いをしてきた。

ママ「私からもお願いするわ、とっても大事な人なの」

その部下は少し酔いつぶれているようで、お話をしてみても聞いているのか聞いてないのか分からない感じでした。
お店が終わったあと四人でタクシーに乗り、私は部下を家まで送り届けて少し様子を見るように頼まれたので、彼とタクシーを降りた。

よろけている彼を支えながら、家の玄関を開けて中に入り寝室まで連れていく。
1人暮らしと聞いていたけど、奥さんでもいるような佇まいで、リビングの所にあった仏壇も少し気になった。

彼をベッドに寝かせると、直ぐにいびきをかき始めた。
電気を消して帰ろうとした時にハッキリとした寝言を言い始めた。

部下「瞳~、瞳~、」

何度も繰り返すので、少し気になって私は傍で背中をさすっていた。

すると、誰もいないはずの隣のリビングから物音がして、襖がゆっくりと開きリビングの光が漏れてきた。

《え?、奥さん?、、、どうしょう、、、》

すると、綺麗な女性が入ってきて彼の背中に抱きつくように添い寝を始めた。

《え?この人、、、私の事見えてない、、、、、あ、さっきの仏壇、、、亡くなった奥さんだ、、、彼が呼ぶから自分の死を受け入れられないでいるんだ、、、》

その後ママから詳しい事情を聞いた。
奥さんを癌で亡くしていた、ほって置くと自殺しかねない彼を心配していた現社長さんは元々夫婦揃って親睦の深い関係だった。

自分は必要ないからと、現社長の夢だった会社設立の為に保険金使って欲しいと彼から委ねられて、現社長さんはこの恩を一生忘れない為にと、奥さんの名前を会社名にして「瞳コーポレーション」にしたという経緯を聞いた。

私は心の深い所から決意した「彼を支えよう!」

何故か、彼を暗闇から光の世界に戻せるのは自分しかいないと思った。

それから彼と交際するようになったが、自分はレイプされて汚れている女だという思いが強く、身体の関係は半年近く断り続けたが、彼のひたむきな私に対する想いを感じるようになって、初めて好きな人と全身で愛し合った。

彼の事を支えなければという責任感は、いつの間にか恋に変わっていた。
相変わらず毎日、私に気づかない幽霊奥さんの添い寝は変わる事なく、私と彼の間に奥さんをはさみ川の字で寝るという不思議な三角関係で一年が過ぎようとしていた頃

《《 視たくないものが視えてしまったのです。 》》

なつみは24歳になっていた、愛される喜び、受け入れられる喜びを知り、無条件で彼に尽くす日々がとても幸せだった。

彼は日に日に元気を取り戻し、前向きで明るくなり、どんどんと人との付き合いも回復して行くようでした。
彼から合鍵を貰い、毎日のように彼からの全身の愛を受け止める、そして沢山の幸せな言葉もくれる。

ある夜、彼に抱きしめられている時に、彼の顔の所に未来の映像が視えてきた。

《彼にスチワーデスの彼女が出来て私が追い出される場面を、、、》

なつみ「ぐっ、、、、」

こらえきれずに涙が出てきた。

彼「どうしたの?」

なつみ「ううん、あなたに出会えてしあわせだなぁ~って思ったら涙がでたの」

彼「そうなんだ、僕もだよ、可愛いね、なつみ好きだよ、ずっと一緒にいようね」

なつみ「うん、、、」

なつみは限られた時間は何時までだろうと思いながら彼に強くしがみついた、、、。

その後一ヶ月過ぎた頃

彼は豹変した、何かと私に文句を付けるようになった。

彼「お前のそういうところが嫌いなんだよ、もっと自分をもてよ」

なつみ「ごめん、わたし自分に自身がもてないから、、、」

彼「鍵を返してくれる?」

なつみ「え?」

彼「もうお前の事が嫌いになった、別れよう」

《ついに来たこの日が、やっぱり来た、、、。もう心の準備は出来ている、しっかりと立って歩かないと》

なつみ「わかった、いままでありがとう、なつみはしあわせだったよ、バイバイ」

どこをどう歩いたか分からないまま歩き続けた、、、。

気が付くと、久々に美咲ちゃんの家の前に立っていた。

なぜ久々かというと、美咲も彼氏が出来て結婚をすることになっていた。
結婚を急ぐ理由は彼の子供を妊娠してしまったからだ。

美咲は妊娠してからとても神経質になって、霊的な事はお腹の子供に悪影響を与えるからと一切避けるようになった。
ほぼ同時期にお互い恋人が出来たのもあって会う事もあまりなかったのだ。

きっと私の目は腫れてぐちゃぐちゃな顔をしていたのだろう、美咲は多くを語らずとも私を抱きしめて背中を摩ってくれた。

だけど、美咲はソワソワして落ち着かない様子で、何故か私を避けるように部屋に入ってくなくなった。

美咲「あの、、、、その二人誰?」

《ドキン!!》

美咲「また変なの連れてきたんだ」

なつみ「え!」

《バレてる、やっぱり、美咲は霊感を封印しけれてなかった》

この部屋のテレビの横に幽霊奥さんの瞳さんと彼の幽霊父が二人並んで綺麗に正座をして座っている。
私は霊の姿は見えるけど言葉は聞こえない、口の動きで言葉を読み取り、こちらから返事をしながら確認をする作業で会話をしている。

幽霊奥さん「彼と別れないで欲しい、彼にはあなたが必要だから」
幽霊父「頼む、頼む、、、」

繰り返しながら頭を下げている。

幽霊同士は並んで座っていてもお互いの存在に気がついていない様子。

なつみ「ご、ごめん、、、、約束だったのに」

美咲「わたしも、、ごめん、、今は力になれない、、」

美咲ちゃんの家を後にして誰もいない路地裏に入り幽霊二人に「私は彼にフラれたんだし、どうする事も出来ないと」何度言っても聞き入れてくれず付きまとわれた。

その時の私はタバコを吸うことで霊能力を下げられると信じていたので、ゲホゲホ言いながらタバコを吸い身体の回りに結界を貼るように煙を撒き散らした。

「もうやめてーーーーーーーーー、おねがいーーー、私じゃ無理なのーーーーー!」

一週間目にやっと幽霊は消えた。


それからなつみは男性とお付き合いはするものの身体の関係になると、吐いてしまいそれが原因でフラれ続けた。
いよいよ結婚の焦りもあって周りの友達に紹介を頼むものの、高校の時の7股交際は余りにも有名になっていて誰も紹介してくれなかった。

そんな中、知り合ったばかりのホステス仲間の一人が静岡の男性を紹介してくれる事になった。

なつみのタイプではなかったが、なかなか真面目そうな男性だったので何度かのデートを繰り返した。

ある日彼は突然こんな事を言い出した、、、。

彼「お願いだ、結婚してくれ、僕を救ってください、僕は結婚しないと死なないとならないんです」

、、、、、。

彼は少し小刻みに震える手を隠すように話し始めた。

彼の家は静岡に点在する人口100人位の村。
その村の古い言い伝えで近所に葬式が出ると3軒続くと信じられていた。

ある時、近所の身内が変死した、その後一ヶ月後にまた身内が変死した。

《ドン、ドン、ドン》

ある朝、近所の老婆が訪ねて来て『あんたの夢を見た、今度はあんただよ、早く結婚しないと死ぬよ』と言われたそうだ。

彼「身体の関係を持てなくてもいい、子供を持てなくてもいい、結婚してくれ」

土下座する彼、、、。

何度か彼の求めに答えようとしたものの、やはりレイプの記憶を持った身体は吐くことで拒否を繰り返していた。

彼「一度家を見に来てくれ、僕の村を見てくれ」

なつみは新たな運命の大きな渦に飲み込まれるように静岡に連れ去られていく、、、。

そこは八つ墓村(角川映画)のような風景の中にある一際大きなお屋敷だった。

村一番の大地主である彼の家の前に立った時、その大きな家が更に三倍くらいに大きく感じ、のしかかってきてただならぬ異様さを感じた。
親に挨拶をするのかと思っていたが、家にも入らず誰にも合わずにそこを立ち去り、この村の守り神様の神社に挨拶に来て欲しいというのでついていく事にした。

小高い山の上に少し登った所にあるとの事、山道を少し入って赤い鳥居が見えてきた頃


《《 ザッ!! 》》

私は足が止まり、凍りついた、、、、。

彼「なつみちゃんどうしたの?」

なつみはゆっくりと右手を伸ばして、人差し指を鳥居に向けた、、。

彼は明らかに青ざめ、うろたえていた。

彼「な、なに、、、なになつみちゃん!」

なつみ「鳥居の所に首吊りしている女が、、、」

彼「え!?」

なつみ「ぶら下がってる、、、」

彼「なつみちゃん、視える人だったの?」

なつみ「う、うん、、、」

彼は目に涙をにじませてため息をついた。
その場で鳥居の方に向かって静かに手を合わせしばらく合掌して、こちらいに向き直り

彼「それなら隠せないね、全部話すよ」

彼は静かに重たい口を開き始めた、、、。

ここで首吊り自殺したのはおばさんで、父親はアル中、母親もまた精神を病んでいる。
彼の家は村で呪われた一族と噂されていて、ずっと子供が出来ずに養子で繋いで来ている。
この一族にやっと、初めての血のつながった子供として彼が生まれたとの事


偶然?


因縁?


運命?


《そして、また肉体関係を持つことの出来ない私がこの家に招かれた、、、、。》

~なつみ26歳11月5日結婚式~

彼が頭を下げて必死に「結婚して欲しい」と言って来たとき。

なつみは、何故か断る事ができず運命なんだと思った。
私の生まれ持っての“視える力”は彼の命を救う為のものだと自分に言い聞かせた。

昔ながらの男尊女卑の家ではなつみはまるで奉公に来た女中のような扱いだった。
相変わらず何度も夫婦の営みを迫ってくる彼に対し、出来るだけ妻として応じる努力をしたが、気持ち悪くなって吐く事は収まらなかった。

それでも無理やり迫られて出血する事が何度もあり、とうとうお医者様から止められるまでになった。

結婚してからは、日増しに体調も悪くなっていった

子供の頃からの不整脈、前職で痛めた椎間板ヘルニアの悪化、新たに子宮筋腫と喘息が発症

この家は毎年毎年お盆の時期になると大勢の訪問者がやってくる。

《《 バン、バン、バン、 》》

夜中になると地鳴りと共に、窓ガラスを沢山の“手の平”が叩く
その“手の平”の跡は二階の窓の外から付けれていて彼と一緒に拭いてもなかなか落なかった。

その他にも数々の怪奇現象、この家に秘められた深い呪いを感じずにはいられなかった。

~結婚して7年が過ぎようとしている頃~

ある日の丑三つ時にそれは起こった。

なつみに激しい金縛りが始まり、視えてきたものがあった。
首吊り女性がぶら下がっているお山のお稲荷神社から、恐ろしい顔した巫女さんが駆け下りてこっちに向かって来るのが視えた。

家の玄関も開けずに、いとも簡単にすり抜け、階段を「ドン、ドン、ドン」と荒々しく登ってきた。
動物の腐ったような異臭と共に部屋に入り、隣で寝ている彼の上に覆いかぶさり首を締め始めた。

《《 まずい、このままでは彼が殺される、助けなければ、助ける為にここに来たんだから 》》

なつみは金縛りをやっとの思いで振り払い夢中で、恐ろしい巫女と格闘していた。


遠くから彼の声が聞こえ始めた

《うぐぐぐっ、、、く、苦しい、、、》

《た、たすけて、誰か、、誰か、、、助けて~》


なつみ「《《《《 ハッ!!!! 》》》」

彼の声で意識が戻り、目を開いたなつみ。

なんと彼の上にまたがり自分の手が彼の喉を締めていた!

彼を殺そうとしているのは私だった。

いつのまにか巫女さんは動物臭と共に消えていた。

彼「なつみ、なんて事するんだ、そうか、俺を殺したいんだな」

なつみ「い、いえ、そんなんじゃない、私にもわからない、気がついたら、、」

彼「この家から出て行ってくれ、もう二度とお前の顔は見たくない」


実家に戻らされたなつみに弁護士からの通知が届いた。
ある事無いことが綴らて、全て私が悪いから慰謝料などはらいたくないという事が書いてあった。

抵抗する気力もなく離婚に応じる事にした、後から解ったのだが、彼は浮気をしていた。
子供も持てない私が必要なくなったのだ。

彼は自分の信仰する山の上の稲荷神社に私を追い出してくれるように祈願にしてたのかもしれない、、、、。

離婚日に関して、どうしてもこの日になるのを避けたかったのだが、離婚を急ぐ彼は譲らなかった。

~なつみ34歳11月5日離婚成立~

離婚後2ヶ月経ってクローン病が発覚。


なんとか自立する為に正社員で働き始めたが、仲良くしている女の子にロッカーに置いてあったボーナス72万円を丸々盗まれる事件が起こった。

状況判断的にも盗まれた時にロッカーに入ったのは彼女しかいなく、犯人は明らかであった。

なつみは彼女に一言だけ聞いてみたが彼女は否定した。

力が抜けた「視える力を封印して真面目に普通に生きようとしても駄目なんだ、、、」そう思ったら涙も出なかった。
盗まれた事はそれ以上誰にも言うことなく、次の月会社を退職した。

それからまた超能力パチンコ生活が始まった。
生活出来るだけの十分なお金を毎月稼ぐことができた。

パチンコ店の図面を書いて手をかざしたりしながら大体の目星を付ける。
出る時は電気のようなビリビリを感じるのでわかりやすかった。

そして以前アルバイトしていたスナックも時々手伝っていた。

2018年にそこで知り合った男性に恋をして共同事業をする事になり現在はその仕事をしている。
もう恋などしないと思っていたのに、人使いの荒い大っ嫌いな父親にソックリな彼に惹かれる心を止める事が出来ない。

けして優しくはされない、毎日寂しさで泣く事の方が多くそのストレスは新たに病気の仲間を連れてきた。

首周りのアトピーと花粉症が発症した。

毎日毎日涙が止まらない、自分を落ち着けたい、本来の自分に戻りたい。

その一心で池袋「円聖修オフィス」にたどり着きました。

円聖修「なつみさん沢山お話聞かせてくれてありがとうね。これまでの経緯よくわかりました。では、カウンセリングに入りましょう」

私は意識を落として半分身体から抜けて霊界に片目を突っ込むような感覚にする事で霊視が出来ます。

なつみさんの背後にピントを合わせて暫く視ていると、まず髪の毛にボリュームのあるオカッパ頭の女の子小学校4年生位が視えてきました。

「なつみさんこの人わかりますか?」

なつみ『はい、子供の時に部屋の畳の下から現れて時々遊びに来るようになった女の子です』

「おじいさんも見えます」

『よく助けに来てくれる父方の祖父です』

「左肩に中年の男性がしがみついています。」

『はい、今私を悩ましている男性です』

「あと木造の家と、頭の上に浮かんでいる高貴な男性がみえます。この方は遠い先祖の中から選ばれた守護霊だと思います。」

こんな感じで私が視えるものと、なつみさんの経緯とを照らし合わせながらカウンセリングをしていきました。

少し前にブログで書いた「お坊さんの悩み№1~7話」(現在はコラムページに移動)にあったように、なつみもまた霊媒体質の為、自分にとりついてくる霊を浄化する事が出来ずにいました。

25年間お寺のお坊さんを師事し、通いながら何とか今日まで過ごしてきたとの事。

カウンセリングが終わってから、本人の一番の目的であるヒーリングをすることになりました。

七回のヒーリングを受けていくうちに、重たいものもとてれて完璧に浄化出来ました。

段々と、どんよりしていた目は大きく開き白目が綺麗になりました。

身体の斜め上にまるで別人のような表情をした本人の抜けていた魂も表情が変わって元にの身体に真っ直ぐ戻りました。

オーラのバリアーも完成されましたので、よっぽどの事がない限りは霊に深く入られる事はないと思います。

ヒーリング七回で霊的問題はクリアーになっても、彼を思う寂しさで毎日出る涙は少しずつ収まるものの完璧には止まらないでいました。

なぜ、そんなに寂しいと思ってしまうのかの原因を探るために、もう一度そこに重点を置いて霊視をすることにしました。

すると、4歳位のマシュマロヘアーの女の子が見えてきました。

この子はなつみさん自身だと感じたので確認したところ、この頃は母親の趣味でマシュマロヘヤーだったとの事で確信を持ちました。

「この頃になにか衝撃的な出来事があったんじゃない? なつみさんの中で時間が止まったままだよ」

なつみさんは少し考えてこんな話を始めた。

『この頃の私は今思えば親から育児放棄されていたのだと思います。

ある時二階の部屋で1人でテレビを見ながらゴロゴロしていた時に母親が入ってきて、いきなり私の首を締めて《お願い一緒に死んで》と言ったんです。私は何とか手を振りほどいて、部屋から出ました。母親はその場で泣き崩れていました。

物音に驚いて一緒に暮らしていた祖母が駆け下りてきて《どうしたの?》と聞いてきたのですが私は《なんでもないと》と言って家から外にでました。

そこからずっと、そのあとの記憶がないんです。』

「それだ!その時のショックで心の呼吸を止めたのです。誰かに捨てられる恐怖。構って貰えない寂しさがそのまま解消されずにそこに残っているんです。」

「母親に愛されたい、父親に愛されたい、その思いが今もなお4歳のなつみちゃんのままでいるのです」

「無意識に父親に似ている人を求めることも、せめて父親には味方になって欲しいという思いから、その似た人から受け入れられ大事にされる事で、止まった呼吸のしかたを思い出そうとしているのです。」

「今、ご両親はどうしてますか?」

『二人には何年も会ってないのですが、母親は欝と痴呆で手がつけられない状態と聞いてます。二人は離婚して、父親は愛人に甘えながらまた事業に失敗しました。去年喉頭癌が発覚されて、今月手術の予約をしていたらしいのですが、予定日の前に交通事故に会い意識不明の重体から生還したそうです。

実は二日前に突然久々に父親に呼び出されて病院に会いに行ってきました。

父は私の耳元でこんなことを言ってきました。

「なつみ、お前の母親と再婚するから手伝ってくれ、あいつはまだ財産を沢山持ってるから、二人で山分けしょう、お前もその方が楽になるだろう?」

こんな状態になってまで、そんな事を考える父親に改めてどうしょうもない人間だったんだと思い知らされました。』

円聖修:「心の問題は時間がかかります、更にヒーリングも続けながら、ゆっくりと解決方法を探して行きましょう。」

~この話の最後に~

我々“視える力”を持った者は、死んだ人を助けるという使命があるのだと感じています。

死んだ人助ける事で生きた人間を救うことになるのです。

その使命に気づき、神様のご意志に沿った救いの道を行けば、我々能力者自身も絶対に幸せになれると信じています。

~お・わ・り~

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